ENEOSでは電力事業や都市ガス事業にも参入しています。
実際にENEOSでんきなどCMでもよく見かけるので知名度もありますし利用されている方も多いと思います。
ではこの「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」を両方セットで利用するとお得になるのかいろいろなパターンを比較して紹介していきたいと思います。
ここでは
■「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」の料金を東京電力・東京ガスと比較
■「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」を他の電力会社とガス会社と比較
■ENEOSの割引・特典まとめ
■「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」のセットがお得かまとめ
といった流れで紹介していきたいと思います。
「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」の先にチェックしておくべきポイント
先にいくつかおさえておくべきポイントがあります。
まずこの二つはおさえておくべきポイントになります。
・「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」のセット割というものはない
ENEOS都市ガスは東京ガスの東京地区等のみが対象エリア
まずENEOSのガスの供給エリアは東京ガスの東京地区等のみが対象エリアということです。
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県の都市ガスが利用できる一部の地域となっています。
LPガスの方は利用できませんし、関西エリアやその他の都市ガス地域の方も現時点では利用できません。
なので東京ガスの東京地区等の都市ガスを利用している方以外はここから読んでも意味がありません。
ENEOSでんきのみでお得なのかはこちらでチェックしてみてください。
「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」のセット割というものはない
ENEOSでは電力も都市ガスも行っているのでセット割ってありそうですが、現時点では「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」のセット割というものはないようです。
なのでセットで利用したからといって特別安くなるというサービスは現時点ではないということですね。
あくまでセットで利用することでお得になるというところです。
ここでセットで利用するとお得になるというのはどういうことかというと基準は東京電力、東京ガスとの比較してお得になるということですね。
ではここで「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」の料金と東京電力、東京ガスとの料金比較をしてみたいと思います。
「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」の料金を東京電力・東京ガスと比較
「ENEOSでんき」と「東京電力」を比較
比較するのは東京電力エリアの一般家庭向けの「ENEOSでんきVプラン」と「東京電力従量電灯B」です。
まずは料金表を比較します。
単位 | ENEOSでんきVプラン | 東京電力従量電灯B | ||||
基本料金(1か月あたり) | 契約電流 | 10A | 1契約 | 286 | 286 | |
15A | 〃 | 429 | 429 | |||
20A | 〃 | 572 | 572 | |||
30A | 〃 | 858 | 858 | |||
40A | 〃 | 1144 | 1144 | |||
50A | 〃 | 1430 | 1430 | |||
60A | 〃 | 1716 | 1716 | |||
電力量料金 | 第1段階料金 | 120kWhまで | 1kWh | 19.88 | 19.88 | |
第2段階料金 | 120kWhを超え300kWhまで | 〃 | 24.54 | 26.48 | ||
第3段階料金 | 300kWhを超えたもの | 〃 | 26.22 | 30.57 |
基本料金は一緒で電力量料金の「120kWhを超え300kWhまで」と「300kWhを超えたもの」が安くなっています。
実際にこれをいくつかのパターンで料金を計算してみるとこうなります。
ENEOSでんきVプラン | 東京電力従量電灯B | |
20A150kWh | 3693.80 | 3752 |
20A300kWh | 7374.80 | 7724 |
30A200kWh | 5206.80 | 5362 |
30A300kWh | 7660.80 | 8010 |
40A200kWh | 5492.80 | 5648 |
40A400kWh | 10568.80 | 11353 |
50A300kWh | 8232.80 | 8582 |
50A500kWh | 13476.80 | 14696 |
60A600kWh | 16384.80 | 18039 |
当然全体的にENEOSでんきVプランがお得になっています。
ではENEOS都市ガスと東京ガス東京地区ではどうでしょうか。
「ENEOS都市ガス」と「東京ガス東京地区を比較」
まずENEOS都市ガスには「標準プラン(TK)」と「床暖プラン(TK)」があるのですが、ここでは一般的な「標準プラン(TK)」で比較したいと思います。
これを東京電力一般契約料金と比較するとこうなります。
料金表 | 使用量 | 基本料金(1契約あたり) | 従量料金(円/m3) | ||
ENEOS都市ガス 標準プラン(TK) | 東京ガス一般契約料金 | ENEOS都市ガス 標準プラン(TK) | 東京ガス一般契約料金 | ||
A表 | 0㎥から20㎥まで | 728.64円 | 759円 | 139.49円 | 145.31円 |
B表 | 20㎥を超え80㎥まで | 1,013.76円 | 1,056円 | 125.23円 | 130.46円 |
C表 | 80㎥を超え200㎥まで | 1,182.72円 | 1,232円 | 123.12円 | 128.26円 |
D表 | 200㎥を超え500㎥まで | 1,816.32円 | 1,892円 | 119.95円 | 124.96円 |
E表 | 500㎥を超え800㎥まで | 6,040.32円 | 6,292円 | 111.50円 | 116.16円 |
F表 | 800㎥を超える場合 | 11,953.92円 | 12,452円 | 104.11円 | 108.46円 |
東京ガスの一般料金から4%お得に設定されています。
これを実際にいくつかのガス使用量で計算してみるとこうなります。
ENEOS都市ガス 標準プラン(TK) | 東京ガス一般契約料金 | |
5m³ | 1426.09 | 1485.55 |
10m³ | 2123.54 | 2212.1 |
20m³ | 3518.44 | 3665.2 |
30m³ | 4770.66 | 4969.8 |
40m³ | 6022.96 | 6274.4 |
50m³ | 7275.26 | 7579 |
全体的に少しお得になっています。
当然東京電力や東京ガスと比べればENEOSでんきとENEOS都市ガスのセットの方がお得になるようになっています。
どれくらいお得になるのかは電気使用量がガス使用量などによっても変わってきますけど、使用量が少ない家庭で月数百円、使用量が多い家庭で1000円以上安くなる場合もありますね。
この表をみながらご自身の電気使用量やガス使用量、検針票などを見てどれくらいお得になるのかチェックしてみるのも良いかと思います。
ここでは毎月変動する原料費調整単価は含んで計算していませんのでそれを省いてチェックしてみると良いのかなと思います。
ではここからはその他の他の電力会社とガス会社と比較してみたいと思います。
「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」を他の電力会社とガス会社と比較
電力やガスが自由化になって参入している企業は他にも多くあります。
なのでそういった他の企業と比較してどうなのかというところです。
まずはENEOSでんきから比較していきたいと思います。
ENEOSでんきと他の新電力会社と比較
東京電力エリアで一般家庭向けの従量電灯B相当にあたるプランでいくつかのパターンで比較してみました。
ENEOSでんき Vプラン | あしたでんき 標準プラン | エルピオでんき スタンダードプランS | HTBエナジー | |
20A150kWh | 3693.8 | 3900 | ー | 3676.66 |
20A300kWh | 7374.8 | 7800 | ー | 7569.16 |
30A200kWh | 5206.8 | 5200 | 5237.2 | 5094.7 |
30A300kWh | 7660.8 | 7800 | 7540.2 | 7653.6 |
40A200kWh | 5492.8 | 5200 | 5190 | 5196.88 |
40A400kWh | 10568.8 | 10400 | 10071 | 10446.88 |
50A300kWh | 8232.8 | 7800 | 7750.4 | 7777 |
50A500kWh | 13476.8 | 13000 | 12906.4 | 12485 |
60A600kWh | 16384.8 | 15600 | 15753.24 | 14982 |
ENEOSでんきを確認 | あしたでんきを確認 | エルピオでんきを確認 | HTBエナジーを確認 |
そうするとENEOSでんきよりもお得な電力会社はいくつかあるということがわかります。
電気使用量が少ない家庭では比較的お得ですが、電気使用量が多くなると他の電力会社がお得になる可能性が高くなってきます。
東京電力エリアでおすすめの電力会社をまとめて紹介してしていますので良かったらチェックしてみてください。
ENEOSでんきに関してはこちらで詳しく紹介しています。
ENEOS都市ガスと他の都市ガス会社と比較
そして、ガスですが、ガスは電力ほど参入が少なく、比較できるところがあまりありません。
一つニチガスと東京ガスの東京地区で比較してみたいと思います。
ENEOS都市ガス 標準プラン(TK) | ニチガス | |
5m³ | 1426.09 | 1,485.55 |
10m³ | 2123.54 | 2,176 |
20m³ | 3518.44 | 3,556 |
30m³ | 4770.66 | 4,795 |
40m³ | 6022.96 | 6,035 |
50m³ | 7275.26 | 7,274 |
若干ガスはENEOS都市ガスがお得になるパターンが多いです。
ENEOS都市ガスに関してはこちらで詳しく紹介しています。
このままではENEOSでんきとENEOS都市ガスをセットで利用するよりも他の電力会社と他のガス会社かENEOS都市ガスを利用した方がお得ということになりますね。
ここでENEOSには割引サービスなど特典が多くあります。
ENEOSの割引・特典まとめ
まずはこういった割引・特典があります。
・ENEOSカード・シナジーカード割引
・特別提携カードでポイント・マイルが通常よりも多くつく
・Tポイントが貯まる
・でんきの困った駆けつけサービス
・ENEOSでんきの見える化サービス
この中で金額的にお得になるのは「にねん とく2割(ENEOSでんき)」や「ENEOSカード・シナジーカード割引」です。
にねん とく2割
「にねん とく2割」に加入して2年以上継続して利用されている方には適用開始から24ヵ月間、電気料金1kWh0.20円(税込)割引してくれます。
3年以上継続するとさらに割引額が上がって電気料金1kWh0.30円(税込)割引になります。
※更新月以外の解約は解約手数料1,100円(税込)がかかる
ENEOSカード・シナジーカード割引
電気料金をENEOSカード・シナジーカードで支払うと
電気料金、ガス料金から月額100円(税込)割引
ガソリン料金割引
このあたりがお得なポイントになります。
これらの特典を利用することで結構お得になってきます。
「ENEOSでんき」と「ENEOS都市ガス」のセットがお得かまとめ
割引特典などを加味して考えると結構セットで利用するとお得になります。
ENEOSのでんきと都市ガスを利用するなら「ENEOSカード」は必須と言っても良いかと思います。
ただ、実際にいろいろ料金をチェックしてみるとENEOSでんき+ENEOS都市ガスよりも他の電力会社+他の都市ガス会社がお得な場合も結構出てくる可能性があります。
都市ガスに関してはあまり参入業者も多くなく、ENEOSカードでの支払いを考えると他の電力会社+ENEOS都市ガスという組み合わせても良いと思います。
個人的には
・他の電力会社+ENEOS都市ガス:(ENEOSカードは必須)
・ENEOSでんき(にねん とく2割利用)+ENEOS都市ガス:(ENEOSカードは必須)
という選択肢になってくるかなと思います。
ENEOSでんきを利用するなら通常では他にもお得な電力会社はいろいろあるので利用するなら「にねん とく2割」利用が条件になるのかなと思います。
こうなるとENEOSでんき+ENEOS都市ガスという選択肢もアリかと思います。
長期的に利用されるならENEOSでんき+ENEOS都市ガスで「にねん とく2割」+ENEOSカードで支払いでも良いと思いますが、今は電力など自由化でいろいろな業者があってキャンペーンでお得になったりもしますからまずはいろいろ試してみるというのも一つです。
キャンペーンがお得な電力会社もありますからね。
にねん とく2割だと更新月以外解約手数料もかかりますから他の電力会社+ENEOS都市ガスというのも悪くない選択肢かもしれませんね。
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